[メイン] ナレーション : それは楽しい修学旅行になるはずだった。
しかし、突如として謎のジャームによる襲撃を受け、生徒を乗せたバスは崖の下へ転落した。

目覚めた少年の身体は異形のモノへと変化していた。
一方、この樹海に潜むというFHエージェントを討伐するために遣わされたUGNのオーヴァード。

彼らが邂逅し、新たな戦いの幕が開ける。

ダブルクロスthe 3rd edition
『Wriggling in the forest』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉

[メイン] ナレーション : 「君は生き延びる事ができるか───……」

[メイン] :  

[メイン] : Opening【転落】
Sceneplayer:パワプロ
登場判定:不可

[メイン] :  

[メイン] GM : 樹海を眺めさせるように一台のバスが走る。
が、その自然を眺める事なく、各々の話題で盛り上がる
今時な学生たちがいた。その話題には目的地に着いた後の事ばかりが混じっていた。

[メイン] GM : そう、今日は彼らが待ちに待った「修学旅行」なのであった───。

[メイン] GM : そんな中、"君"の隣に座る少女が声をかけてきた。

[メイン] 佐藤光 : 「えへへ、パワプロ君!」

[メイン] 佐藤光 : 「修学旅行楽しみだね!
 皆で思い出た~くさん作れるといいね!」

[メイン] パワプロ : 「ハハハ! 相変わらずポジティブだな~光は」
まるで天真爛漫な雰囲気を醸し出す野球帽を被った少年の名は「パワプロ」
こんな名前だが、誰がなんていったって日本人だ。

[メイン] パワプロ : 「でもなぁ~ 俺は楽しみ半分
 悲しみ半分なんだよなァ~」

[メイン] 佐藤光 : 「えっ? どうしてどうして?
 せっかくの修学旅行なのに楽しみ半分だなんて~」

[メイン] パワプロ : 「そりゃあ……野球ができないからな!」

[メイン] パワプロ : パワプロ。野球帽をいつも被ってるだけあり
彼は「野球」に強い思い入れがあり、幼いころから野球に打ち込んでいるのだ
打ち込みすぎて、今回の修学旅行にもバットとボールを持ってこようとしたが

[メイン] パワプロ : さすがに先生に止められ
今日だけは野球の事を忘れなさいと言われてしまった。

[メイン] 佐藤光 : 「……ま~だ先生に止められた事、気にしてるんだ
 でもいいじゃない! 野球に打ち込む以外のパワプロ君見たことないからさ
 私見てみたいな~」

[メイン] パワプロ : 「野球に打ち込まない俺なんて俺じゃねえよ~
 はぁあああ~~~悲しいなぁ、修学旅行今から中止になんないかな?」

[メイン] 佐藤光 : 「え……」

[メイン] パワプロ : 「……」

[メイン] パワプロ : 「じょ、冗談だって!
 なんでそんな悲しそうな顔すんだよ! いや楽しみたいもんな!
 ごめんてごめんて!」

[メイン] 佐藤光 : 「……じゃあパワプロ君、旅行は一緒に楽しもうね!
 謝罪だけじゃ許してあげませーん!」

[メイン] パワプロ : 「あ"っ! てめ……くそっ……光、謀ったな!? 光!」

[メイン] ナレーション : そんなやりとりを見て、パワプロの友達であろう他の男子生徒たちが
パワプロをからかい始めたりもする、ここには一つの
当たり前の「日常」が広がっていたのだ。

[メイン] ナレーション : しかし、突如として
それは

[メイン] ナレーション : 終わりを告げる事になる。

[メイン] 運転手 : 「ん? なんだこの音……」

[メイン] ナレーション : 運転手だけがその音に気づいた、いや誰が今更気づいたって
もう遅かった。

[メイン] ナレーション : 瞬間、バスの側面は大きくへこみ
勢いよく横転する───!!!!

[メイン] パワプロ : 「!? おわァァァァァアア~~~~っ!!?」
その衝撃を理解するのに一秒、何が起こったのかを理解するのに更に一瞬
そして叫ぶのに更に時間を要した。

[メイン] パワプロ : まさに突然の出来事だった。

[メイン] 佐藤光 : 「きゃぁあああああああ!!?」

[メイン] ナレーション : バスの中は一瞬にして地獄絵図となる。
バスに持ち込んでいた軽い荷物は一瞬にして宙を舞った
だけではない、人が、まるで振り回される虫かごの中の虫の如く宙を踊ったのだ。

[メイン] ナレーション : 叫び声が一つ一つ消えていくほどの、衝撃だった。

[メイン] ナレーション : そして───……

[メイン] ナレーション :  

[メイン] ナレーション :  

[メイン] ナレーション : パワプロや光、そして生徒たちを乗せたバスは
樹海へと落ちていった。崖を転がっていき、一瞬で半壊。
バスだった物、つまり鉄の塊と化していった……。

[メイン] ナレーション :  

[メイン] ナレーション :  

[メイン] GM : Opening2【指令】
Sceneplayer:ミスター・VTR
登場判定:不要

[メイン] GM : バス横転より、時間は遡り
舞台も全く別の場所。そこでサングラスをかけた男が一人
神妙な仕草を見せながら、『呼び出した』ある人物を待っていた。

[メイン] ミスター・VTR : 「今回の任務はFHエージェント“リプロダクション”の討伐……ってコト!?」

[メイン] ミスター・VTR : 《EF:ディメンションゲート》で登場し、任務内容を先読みしていた。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「……ニュータイプか?
 その様子だと、期待通りの働きをしてくれそうだ
 呼びかけに答えてくれて助かる、ミスター・VTR」

[メイン] ミスター・VTR : 「人手不足だからな。
 ニュータイプにならないとやってられないことを教える」

[メイン] ミスター・VTR : 彼はニュータイプだったので直感で“理解”したが……。

[メイン] ミスター・VTR : 「詳しい概要は流石に知らんので教えてくれ(^^)」

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「初めましてだな、一応自己紹介しよう
 私はクワトロ・バジーナ支部長だ、本来は重役……霧谷支部長の役割だが
 彼は予定の都合上、私がこの件を預かった……今から説明しよう」

[メイン] クワトロ・バジーナ : すると壁に映し出された画像を指しながら
説明を開始する。

[メイン] ミスター・VTR : 睡眠時間2時間だか3時間だかの無茶苦茶なスケジュールを憂いながらモニターに目線を移す。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「リプロダクションというFHエージェントの事と討伐の件はもう知っている
 とはいえ、一応顔は覚えておけ、こういう顔だ」
白人女性の顔写真を見せる。いたってどこにでもいそう、というわけでもない。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「もうすでに彼女の討伐に向かわせたエージェントが片手では数えられない数
 失踪している……大方やられたか、無事であればそれに越した事ではない
 UGNは人手不足だ、人材が減るのはあまりにも痛手だからな」

[メイン] ミスター・VTR : VTRはカメラの超人──こちらの言葉でいうとレネゲイドビーイング──だ。
頭はビデオカメラ、右手は集音マイク、腹にはテレビ……と様々な電子機器で構成されている。

[メイン] ミスター・VTR : クワトロの説明も、“リプロダクション”の顔もしっかりと記録していた。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「本来なら増援を更に送りたい所だが、要請に答えようにも答えられないエージェントとイリーガルが多かった。FHの猛攻が激しくなった昨今
 彼らの消耗による療養に加え、現在進行形で任務遂行中の者も多いからな」

[メイン] ミスター・VTR : 「ああ。オレさまも人手が欲しいと言ったが死ぬほど疲れてるから行きたくないと断られたな」
UGNの任務は熾烈を極める。
中には命懸けの任務だってあるが、あくまで任意故に、無理強いはされない。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「そうか……そんな君の事も諦めかけていたが……よかった
 それに"ウロボロス"の"レネゲイドビーイング"と来た
 戦果はすでに耳に届いてはいるが、その未知の力を今回更に引き出してほしい所存だ」
そう言いながら、映した画像を切り替える。それは樹海が広がる光景だった。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「リプロダクションはこの樹海に、研究所を構えている
 そこは掴んでいる、大体の場所は掴んでいるが……
 研究所がどこにあるかもいまだに不明だ」

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「君にはこの樹海に向かってほしい、多数の犠牲を払い
 ここまで近づけたのだ……どうか雪辱を晴らしてほしい」

[メイン] ミスター・VTR : 「まあ樹海だしな……人もいないだろうし似たような景色だから迷いやすい。
 隠れるにはもってこいだろ」

[メイン] ミスター・VTR : そして、クワトロの説明は全て記録した。
だがその時!

[メイン] ミスター・VTR : 「あ、やばい」

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「……どうした?」

[メイン] ミスター・VTR : ミスター・VTRの腹の部分にあるテレビ画面にバスが映し出され──

[メイン] ミスター・VTR : そして“何かの力”で横転し、崖へ吸い込まれていったのだ!

[メイン] ミスター・VTR : 「あーあーさっそくレネゲイド事件でめちゃくちゃだ」

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「これは……まさか"樹海"……
 まさか……あの女はとうとう動き出したというのか!」

[メイン] ミスター・VTR : 「そゆこと。
 オレさまの画面は色んな所を映し出す……そしてこの事故は明らかにレネゲイド」

[メイン] ミスター・VTR : 「本来なら普通に行く所だが緊急事態!
 《EF:ディメンションゲート》を使わせてもらうぞォ!」

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「一刻も早く、ミスター・VTR!
 現場に急行しろ! だが気をつけろ、その樹海に踏み込んだであろうエージェントは……
 突如として連絡を絶った。これは通信妨害の可能性もある……
 連絡による支援はできないかもしれないが、頼んだぞ!」

[メイン] ミスター・VTR : UGNはレネゲイドの秘匿を行なっている。
本来ならどんなに便利だろうがおいそれとエフェクトは使わない。
だが──更なる被害を防ぐ為なら例外となる!

[メイン] ミスター・VTR : 《EF:ディメンションゲート》
一度行った場所へゲートを繋ぐエフェクト。
VTRはこういう時の為に何かありそうな地域は捜索済み。
当然、樹海もマーク済み。

[メイン] ミスター・VTR : 「連絡は出来そうならするが、まあ無理でも何とかするわ。
 キン肉マンよりは弱そうだしな、その女」
UGNの任務も慣れたもの。
軽口を叩いてからするりとゲートに入り込んだ。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : Middlescene【動く屍】
sceneplayer:全員
登場判定:全員

[メイン] ミスター・VTR : 54+1d10 登場/リザレクト (54+1D10) > 54+6[6] > 60

[メイン] パワプロ : 35+1d10 (35+1D10) > 35+3[3] > 38

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 54 → 60

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率 : 35 → 38

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率B : 0 → 1

[メイン] GM : ウロボロスの恐ろしいところ出たな
さあ始まりだ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 横転したバスがもうすでにその原型を留めていない横で
一人の少年……パワプロが横たわっていた、あと一人、佐藤光という少女も……。
だが、パワプロはきっと目を覚ます事になる。

[メイン] GM : だが目を覚ました際、君は驚くものを見る事になるだろう。

[メイン] パワプロ : 「うっ……うう───……」

[メイン] パワプロ : (痛、くない?
 気絶してたようだけど、気絶してる間に何かあったのか……
 放り出されたようだけど……)

[メイン] パワプロ : 目を開くまでに時間を要した
いや、数秒が数分にも数時間にも感じただけだ。

[メイン] パワプロ : 何か目を開くのが恐ろしくってたまらなかった。

[メイン] パワプロ : だが、このままこうしてもいられない

[メイン] パワプロ : だから、俺は目を開いた。

[メイン] GM : ───目を開いた君の目の前で

突如として火が燃え上がった。

[メイン] パワプロ : 「う、うわぁあああああああああああ!!?」

[メイン] パワプロ : 俺は思わず、咄嗟にその火から逃げようとする。

[メイン] GM : しかし、その火からは逃れられない
何故なら、その火は───

[メイン] GM : 君の、腕から燃え上がっていたのだから。

[メイン] GM : パワプロ
衝動判定 侵蝕率を2D上昇

[メイン] パワプロ : 38+2d10 (38+2D10) > 38+11[1,10] > 49

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率 : 38 → 49

[メイン] パワプロ : 「はぁっ……!? はっ……?
 はっ、何だよ、これぇ! 俺の腕! 燃えて……!」

[メイン] パワプロ : 何度も、何度もその腕をはたく。
はたくが、火は収まらない。

[メイン] パワプロ : 「お前何なんだよぉっ……!!?」

[メイン] パワプロ : 「はぁっ、はぁぁあ……! っ……あっ……」

[メイン] パワプロ : その時、自分と同じくバスから運よく放り出されたのか
"佐藤光"が視界に入る。

[メイン] パワプロ : 彼女が目に入ると、次第にその火はおさまっていく。
平常心を取り戻した、いや、何かもっと大事な"何か"が失われていない事に
自分の中の何かが消沈したのだろうか……?

[メイン] パワプロ : 「あっ、あぁあ……ひ、光! お、おい光ぃ!」
何がなんだかわからない、自分の腕が何故燃え上がったのか
何故熱くないのか、何故自分は服こそボロボロなのに傷一つないのか

[メイン] パワプロ : ……わからない
わからないけど、彼女がそこにいるのが確かな事だった。

[メイン] 佐藤光 : 「ん……んん……」

[メイン] 佐藤光 : パワプロの叫びにすでに意識は覚醒しかけていたが
自身の名を呼ばれ、とうとうその意識は完全に覚醒したようで

[メイン] 佐藤光 : 彼女は、顔だけをパワプロに向けてじっと見つめる。
"傷一つない"顔が、目が、パワプロを見つめる。

[メイン] パワプロ : 「っ……!? …………」

[メイン] パワプロ : 同じだ。彼女もボロボロのように見えて。
俺とおんなじで傷一つ無かった。なかったけれど。

[メイン] パワプロ : どうだっていい、光は無事だった、無事だったんだ。

[メイン] パワプロ : 「大丈夫か! ひ、光! ほら、しっかりしろ!」

[メイン] 佐藤光 : 「パワプロ君……ば、バス横転して……
 あっ……傷、無い……よかった……」

[メイン] 佐藤光 : 「…………」

[メイン] 佐藤光 : 「み、皆は……?」

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] パワプロ : 俺は黙り込んでしまった、確認のために
バスの方を再び見る勇気がなかった。いやあれは一瞬ちらと視界の端に見えたが

[メイン] パワプロ : あれはもうバスではなかったのだから。

[メイン] ミスター・VTR : 「おーい!」

[メイン] ミスター・VTR : 振り返りたくないであろう背後から声。

[メイン] パワプロ : 「!!! ……きゅ、救助隊の人か……?」
一度、目を強く絞るようにきゅうっと閉じると
思いっきり振り返ると

[メイン] パワプロ : そこには

[メイン] パワプロ : 「…………!?!?」

[メイン] ミスター・VTR : 端的に言って、化け物だった。

[メイン] パワプロ : 日常からはかけ離れた、異質な何かがいた。

[メイン] ミスター・VTR : 頭はビデオカメラ。左腕は集音マイク。
胸はスピーカー。腹の部分はテレビ。
腰はビデオデッキ。

[メイン] パワプロ : 「うわぁぁぁぁっっっ!!!」
するとパワプロの腕が再び燃え上がり。

[メイン] パワプロ : 「ぎゃっ!」
燃え上がった瞬間に、自分で尻もちをついてしまう。

[メイン] ミスター・VTR : こんなふざけた外見のロボのような何かが蠢いて、気さくに声を掛けてきたのだ!

[メイン] ミスター・VTR : 「やべっオレさま《ヒューマンズネイバー》苦手だからなァ……」

[メイン] ミスター・VTR : 「とりあえず救助に来たので来い」

[メイン] パワプロ : 「お、お前……お前何なんだよぉっ!?」
自分の腕が燃え上がった事に動揺しながらも
無意識にその火を、彼に向けるように

[メイン] パワプロ : 「救助? 嘘つけよ! お、お前……もしかしてっ……

[メイン] パワプロ : バスを横転させたんじゃないだろうな!?」

[メイン] ミスター・VTR : 「何で!?(^^)何で!?(^^)
 おでいい子にしてたのに!!!」
自業自得だがファーストインプレッションは最悪だった。
気の動転したパワプロが懸念するのも無理はない。

[メイン] 佐藤光 : 「ぱ、パワプロ君、腕が燃えて……
 あっ、あ、それにあの……人? ロボッ、ト……」
呆然としており、もはや状況が掴めていない様子だ。

[メイン] GM : 樹海の端で、混沌を極める光景が広がる。
が、その時だった。

[メイン]   : 突如として、バス、いや鉄の塊の破片が爆音と共に空高く打ち上げられ
パワプロたちの付近にその破片は甲高い音を鳴らして落下した。

[メイン]   : そして、破片を打ち上げたであろう何者かが
その鉄の塊から、わらわらと這い出てきた。

[メイン] 生徒たち : 「あ"っ……あ”ぁああ"ぁあああ~~~!!!!
 痛いっ……痛っ、痛い痛い痛い痛い痛い痛い
 痛い痛い痛いぃいいっっっ!!! ぎぃいいっ 痛いぃいい!!!
 あぁあぁあ"あぁああっっっっ…………!!!!!!」

[メイン] 生徒たち : そこには、血を流しながらも傷一つない
しかしその代償のように、変わり果てた生徒たちの姿があった。

[メイン] パワプロ : 「…………ぇ」

[メイン] ミスター・VTR : 「見るも無惨に変わり果ててるが……制服着てるしありゃ生徒か?
 お前らの同級生なんだな?」

[メイン] パワプロ : 「……よ、よかった、み、皆、生きてたんだ……ははは……」

[メイン] 佐藤光 : 「何あれ……」

[メイン] 佐藤光 : 「え、ぱ、パワプロくん?」

[メイン] パワプロ : パワプロは立ち上がり、バスの方へとゆらりと歩を運び始めてしまう。

[メイン] パワプロ : 「田中……鈴木! お、おい! 大丈夫かよ!
 お前ら痛くないのか? ほら! 早くこっちにこいよ!」

[メイン] 生徒たち : 「ぶぎっ、ぐっ、ぐごごご……」

[メイン] ミスター・VTR : 「まずい正気を失ってる」

[メイン] パワプロ : 「お、おい? ……どうしたんだよ! なんか、言えよ!」

[メイン] 佐藤光 : 「パワプロくんっっ!!!! ダメっっっっ!!!!!」

[メイン] ミスター・VTR : 《ワーディング》を即座に展開!
オーヴァード以外を無力化する……レネゲイドを秘匿する為のエフェクト。

[メイン] 生徒たち : 「おわァァァアアア~~~っ!!!!」
突如としてパワプロに襲いかかるっ!

[メイン] ミスター・VTR : しかしそれは庇う!

[メイン] 佐藤光 : 「っ!? うっ……な、何!?」
その時、何か嫌な者が身体の中を通ったような感触を覚え、不快感を覚えるが
しかし、彼女は

[メイン] 佐藤光 : "無力化"されない。

[メイン] パワプロ : 「うわぁああああああああ!!!? あぁ……!!?」
すると先ほどのロボットが目の前に……!

[メイン] ミスター・VTR : こんな状況は腐るほど見てきた。
トーシロの生徒からパワプロを守ることは容易だが──

[メイン] 生徒たち : 襲い掛かる生徒の攻撃は、VTRに直撃する……が
まだ"アレ"になり立てだからだろう、攻撃力はさほどない。

[メイン] ミスター・VTR : 「ん? てかお前ら意識あるじゃねェか!
 じゃあやっちまってんのか」

[メイン] パワプロ : 「な、なんだよ!? 意識って! やっちまってるって!」

[メイン] ミスター・VTR : 襲いかかってきた生徒をカウンターキックで蹴飛ばしながら。

[メイン] パワプロ : 「お前何なんだよぉっ!!!」

[メイン] パワプロ : 「この火も一体、なんなんだよ! 消してくれよぉっ!」

[メイン] 佐藤光 : 「……? ……?」

[メイン] ミスター・VTR : 「質問は後だな……だが一つ聞きたい」

[メイン] ミスター・VTR : 「あの生徒達を助けたいか?」

[メイン] パワプロ : 「は、はぁっ!? たす、……助けたいに決まってるだろ!
 あ、あいつらは、怪我をして、それで気が動転してるんだろ!?」

[メイン] パワプロ : 「だから早く助けてくれよ!」

[メイン] ミスター・VTR : 「任せな。その為に来た」

[メイン] 生徒たち : 「グォオアァアアアアアッッッッ───!!!!!」
再び、攻撃が来るっ!

[メイン] ミスター・VTR : 生徒達の前に立つ。
パワプロと佐藤を庇うような立ち位置。

[メイン] ミスター・VTR : 「ま、そこで落ち着いてるといい
 多分すぐ終わる」

[メイン] パワプロ : 「っ! はっ……あ、危ないっ!!!」
その言葉を聞いて、パワプロは───その異質な何かが
自分を守るものだと心で理解したのか。

[メイン] パワプロ : そう、攻撃が来ることを叫んだ。

[メイン] ミスター・VTR : 「シーン・チェンジャー!」

[メイン] ミスター・VTR : 《原初の黄:氷の茨》
その効果で、辺りは一瞬で“大氷山地帯”へ変化した!

[メイン] パワプロ : 「っ!?」
光の前に立つ形で、後退しその光景を見据える。

[メイン] ミスター・VTR : だが不思議とパワプロと佐藤は極寒の影響を受けない。
このエフェクトは対象を選べる。

[メイン] 生徒たち : 「グゴッガァアァアア……アアアア……」
しかし、その極寒の影響を"アレ"となった生徒たちは受ける!

[メイン] パワプロ : 「おいっ! 何やってんだよ!
 俺の友達に何するんだよっ!!!」

[メイン] パワプロ : だが、もう彼らが"異質な何か"になっていたのは

[メイン] パワプロ : 彼も理解していたが、まだ現実を見れていないようだ。

[メイン] ミスター・VTR : 「凍ってるだけだから安心しろ……この程度じゃ死なない。
 正気を失ってるから大人しくしてもらうしかないんだよな」

[メイン] 生徒たち : 生徒たちはカチンコチンに凍っていき
極寒の中、とうとう活動を停止する───……

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] パワプロ : その光景を呆然と見ていた、否、見据えていた
腕から無意識に炎を揺らめかせながら。

[メイン] ミスター・VTR : 「大人しくさせたら治療の為に専用の医療施設に搬送することを教える」

[メイン] パワプロ : 「…………正気じゃないどころの話じゃないだろ……
 どうなってんだよ……なあ、教えてくれよ……
 病院にそりゃ送るだろうよ、けど」

[メイン] パワプロ : 「わかんねえよ……なんで俺の腕は燃えて
 傷も一つもなくて……それに……それに……
 それにぃっ……!!!」

[メイン] 佐藤光 : 「ぱ、パワプロくん……」

[メイン] 佐藤光 : その様子を見て、冷や汗をかきながらも
パワプロを心配そうに見つめながら。

[メイン] ミスター・VTR : 「じゃあまず……その炎から教える」

[メイン] ミスター・VTR : 未だにパワプロの腕で揺らめく炎を無機質なカメラで捉えながら。
その姿は不気味に映るだろう。
だが、彼の言葉、行動から敵意はないことは感じ取れる。

[メイン] ミスター・VTR : 「まず、その炎熱くないだろ」

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] パワプロ : 「あ、ああ……何で……ですか?」

[メイン] パワプロ : 落ち着きを少しずつ取り戻しているのか
敬語になり、表情は僅かだが緩む。

[メイン] ミスター・VTR : 「それは超能力のようなもんだな。
 オレさまのコレと似たようなもんよ」
突如として出現した大氷山地帯を指す。
通常ではあり得ない光景が広がっている。

[メイン] パワプロ : 「ちょ、超能力……そ、そんな……いえ……
 し、信じざるを……得ない、ですね……これは
 でないと……そうだよ、な……」
自分に言い聞かせるように、そして俯く。

[メイン] ミスター・VTR : 「まあでも超能力だからな。
 オレさまみたいにコントロールは出来る……一旦何も考えずに深呼吸してみろ。
 落ち着いてくると炎は治まる」

[メイン] パワプロ : 「し、深呼吸……深呼吸……っ……!」
すると凍った生徒たちが目に入って、思わず一際激しい火があがる。

[メイン] パワプロ : 「…………俺の友達は」

[メイン] ミスター・VTR : こんな感じにな、と言うと氷山はまるでそこに初めからなかったかのように消え失せ、最初の光景に戻る。

[メイン] パワプロ : 「俺の友達は、一体、どうしてあんな……あれは、一体……」
氷山が消え失せたのを見ながら、友達だった何かを見る。

[メイン] ミスター・VTR : 「それはコントロール出来ないと──」
しかしその言葉は続かなかった。

[メイン] ミスター・VTR : 「やべっ! 後ろ後ろ!」

[メイン] パワプロ : 「!!」

[メイン] 運転手 : 「うおおおおおおおっっっっ───!!!!!」

[メイン] 運転手 : おそらくバスの運転手ゆえに異変にいち早く気づき
バスから脱出していたのだろう

[メイン] 運転手 : が、彼もまた"逃れられなかった"

[メイン] パワプロ : 「うわぁあああああああっっっっ!!!!」

[メイン] ミスター・VTR : 「迂闊だった〜!
 そういや運転手いないとおかしいだろ!」

[メイン] ミスター・VTR : また庇おうと駆け寄ろうとするが、運悪く瓦礫が崩れ出し、進行が阻まれる。

[メイン] ミスター・VTR : 「わりぃ オレさまそっち行けねェ」

[メイン] パワプロ : その時、佐藤光の前にやはり無意識に立つ。
彼女がもう、唯一自分の前で正気を保ち、そして寄り添ってくる"友人"
失うわけにはいかない、そう思ったのだろう。

[メイン] 佐藤光 : 「ぱ、パワプロくんっ……!!!」

[メイン] 佐藤光 : そのかよわい手がぎゅっと、パワプロの手を握った。

[メイン] ミスター・VTR : 「細かく説明してる暇はない!
 簡単に言うと超能力をコントロール出来ないと理性がなくなっちまうんだ!」

[メイン] ミスター・VTR : 「その運転手もそう!
 話は通じないから無力化するしかない!
 だが普通の人より頑丈だから多少の荒事では命は落とさない!」

[メイン] パワプロ : 全ての光景がスローモーションになる中
異質だが、味方をしてくれる彼の言葉が耳を通り抜けていく。
超能力、コントロール、理性……俺のあの友達たちも、そしてこの運転手もコントロールできなかったゆえに?

[メイン] パワプロ : では、俺も
コントロールができなければ、ああなるのか

[メイン] パワプロ : …………すると俺の手を温もりが覆った。

[メイン] パワプロ : …………

[メイン] パワプロ : 俺は

[メイン] パワプロ : その時、護りたい存在に誓うように
手を前に伸ばした途端。

[メイン] パワプロ : 「うぉおおおおおおおおおぁああああああああ!!!!!!!」

[メイン] パワプロ : 絶叫。

[メイン] パワプロ : それと同時に、炎の剣が手元に現れ

[メイン] パワプロ : 運転手だった"理性なきモノ"に向かい、その炎を薙いだ。

[メイン] パワプロ : そう、それこそバットのように
そして薙いだ炎は、ボールのように。

[メイン] 運転手 : 「グァァッッ……」
木に叩きつけられ、そのまま戦闘不能となる。

[メイン] パワプロ : 「はあっ、はあっ、はあっ……はあっ……あっ……」

[メイン] ミスター・VTR : ありゃ“サラマンダー”だな。
熱を操る──つまり炎も氷も自在にということ──シンドローム。

[メイン] ミスター・VTR : しかしいきなりエフェクトを使いこなすとは……やはり天才か……。

[メイン] パワプロ : 「お、俺……やっちゃったのか……は、ははは……ひ、光
 俺マジで人間じゃ……」
しかし、その佐藤光も、おそらくは……

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] ミスター・VTR : 瓦礫をようやく撤去し、パワプロの元へ。

[メイン] パワプロ : "護れた"
そう何者かに囁かれるように、言われた気がして
俺は平静を保っていった。

[メイン] ミスター・VTR : 「一時は凌いだが、災難だったな。
 この様子だとお前ら修学旅行中だっただろ」

[メイン] 佐藤光 : 「………」
こくり、と頷いて
修学旅行の四文字に、涙を思わず流してしまう。

[メイン] ミスター・VTR : 「楽しみだっただろうに“中止”なって残念だったな」

[メイン] 佐藤光 : 「ふ、福田、ちゃん……尾賀ちゃん……」

[メイン] パワプロ : 「……光……」
きゅっと口元を結び、眉間に皺を寄せると。

[メイン] パワプロ : 「なんで、俺たちはこんな事になってしまったんですか!
 教えてください……誰が、誰がこんなことを!
 ただの事故じゃあないんでしょう!?」

[メイン] ミスター・VTR : 「ここにずっといると危険だろ。
 質問には落ち着いた場所で応えるのが最善……だろ?」

[メイン] パワプロ : 「…………」
それを聞くと、無言で頷き。

[メイン] パワプロ : 「光、立てるか」

[メイン] 佐藤光 : 「…………」
うん、と頷きながらもよろりと足元が覚束ないようで。

[メイン] パワプロ : 「肩、貸すよ」

[メイン] 佐藤光 : 「…………」
とうとう涙を抑えきれなくなり、声を漏らす事なく
その肩を借りて、俯いた。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : MiddleScene2:事情聴取
登場:全員
登場判定:全員

[メイン] パワプロ : 49+1d10 (49+1D10) > 49+3[3] > 52

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率 : 49 → 52

[メイン] ミスター・VTR : 60+1d10 登場/リザレクト (60+1D10) > 60+1[1] > 61

[メイン] ミスター・VTR : 事の説明は大体が終わろうとしていた。
オーヴァードのこと、UGNのこと、君達の身に何が起こったのか、そして──

[メイン] ミスター・VTR : 「今回の犯人がそのFHエージェントの“リプロダクション”説さらに濃厚ってわけだな マリポーサさま」

[メイン] パワプロ : 「……UGN……アメリカのすっごく大きい、凄い事をやってて
 偉い人たちも関わってるとか、色々話を聞いてましたけど……
 …………そんな組織で、こんな事は日常の裏で当たり前のように……」

[メイン] パワプロ : 「けれど、けれど……なんで……俺たちなんだよっ……
 ……俺たちじゃなくても、こんなのダメだけどさ……」

[メイン] パワプロ : 「……リプロダクション、FH……
 テロリストなんて、人生で一度も会わないし会いたくないと思ってた
 けれど……俺は"テロ"に遭ったんですね……」

[メイン] ミスター・VTR : 「そゆこと。
 まあ色々事情がある奴もいるが……理性を失った故に凶行に走る者もいる」
そう、あの生徒達のように。

[メイン] パワプロ : 「……もう、二度と戻れないんですね……
 田中も、鈴木も……」

[メイン] 佐藤光 : 「……」
さらにその表情に陰を落とし、口を少し開こうとするがまた噤む。

[メイン] ミスター・VTR : 「現状な、まあ凍結に希望を持てとは言いにくいことだが……ポジティブに考えるなら“治療法”さえ見つかれば戻れる状態にしておくということでもある」

[メイン] ミスター・VTR : 「そう、足りないのはそこだけなんだ。
 凍結から目覚める手段も、保管方法も確立してあるわけだしな」

[メイン] パワプロ : 「…………」
俺はそれに対して、そっかよかった、とも言えなかった
治療法というものに希望が見いだせるのか心底疑問なのと、もう俺たちと同じ時間を過ごせない事が確定したのだから……。

[メイン] パワプロ : そして俺は次第に憤りを感じてきたのだ。
彼に対してじゃない、UGNに対してじゃない。

[メイン] パワプロ : 他でもない、その"テロリスト"に。

[メイン] パワプロ : 「俺、協力します
 この力をさっき使いこなしたんだから、今の俺ならあなたと一緒に
 テロリストを倒せると思うんです……!」

[メイン] ミスター・VTR : 治療と言いつつこんなことしか現状出来ないのは心苦しさがないと言ったら嘘になる。
だが、少なくとも──氷の棺と揶揄されても──死と同じではないと思っていた。
そうでなかったら殺害で済ませている。
その方が早いのだから。

[メイン] 佐藤光 : 「……パワプロくん、何言ってるの……!?
 無理だよ! あんな……バスが、ぐちゃぐちゃになって
 それで、それで……! その悪い人も、パワプロくんや、こ、この人?
 みたいに……その、上手く、ち、力? を使えるって……」

[メイン] パワプロ : 「俺の友達もあの運転手さんも実質殺されたも同然なんだ
 それに、それに、あいつらの家族もあいつらに二度と会えないかもしれない
 そう考えると、むかっ腹がたってしょうがねえんだよ……!」

[メイン] ミスター・VTR : 「その気持ちは嬉しいが……というか本来なら手を取るところだが、佐藤の意見の通り、危険な道なのを教える」

[メイン] ミスター・VTR : 「お前学生だろ。
 まあUGNが今更言えたことでもないが半端な覚悟で着いてくるのは止めた方がいい」

[メイン] ミスター・VTR : UGNチルドレンという存在がある以上、本当に今更だが……少なくとも一時の感情で踏み入れていい世界ではない。
そう警告しているのだ。

[メイン] パワプロ : 「危険な道だって!? もう俺はテロリストに危険な目に遭わされて
 そして……俺は今さっき、窮地を脱したんだ! それに……それに……
 俺は"護らなきゃいけない人"がいるんだ! じっとしてるだけじゃどうにもならない!
 せめて、せめて、そのテロリストの居場所だけでも俺は突き止めたい!
 それでいいだろう!? でないと……俺……!!!」

[メイン] パワプロ : 「頭がおかしくなりそうなんだよ……!!!」

[メイン] 佐藤光 : 「ぱ、パワプロくん…………」

[メイン] ミスター・VTR : 「ギン・ワカッタ」

[メイン] パワプロ : 光の手を思わず握る。

[メイン] パワプロ : 「……!」

[メイン] ミスター・VTR : 「まあ人手不足過ぎてやばいと思ってたのは事実だからなァ……それに半端な覚悟……かどうかはともかく、このままじゃ気が済まないのはわかったからな」

[メイン] ミスター・VTR : 「一緒にやりゃ何とかなるだろ、多分」

[メイン] パワプロ : 「……ありがとう、ございます……!
 邪魔はしません、俺、"安打"ぐらいは出しますから……!」

[メイン] 佐藤光 : 「……」

[メイン] 佐藤光 : "安打"と聞いて、少し口元が緩む。

[メイン] 佐藤光 : その一瞬で、パワプロが元のパワプロだということを理解できて
ほんの数時間前の"日常"を営んだ彼が生きているということの喜びが
やっと、やっと再確認できたのだろう。

[メイン] 佐藤光 : そして、同時に彼女には今、彼しかいないのだ。

[メイン] パワプロ : 「この樹海のどこかにリプロダクションがいるはずだ!
 俺はやります!」

[メイン] ミスター・VTR : 「よーし! じゃあここらを調査するわけだが、お前は心得とかあるのか?」

[メイン] GM : こうして二人は情報収集を開始する事となる。
佐藤光はまだ精神が不安定な状態である為、同行はするものの
二人の行動からは少し離れた距離から見守ることとなる。

が、パワポケは情報収集の心得があるかどうかをVTRに聞かれ

[メイン] パワプロ : 「…………任せろ! 野球用語なら全部覚えてるからな!
 だから情報収集も多分できるはずなんだ!」

[メイン] ミスター・VTR : 「つってもなァ……野球とは明らかに違うだろ」

[メイン] ミスター・VTR : 「まあ見とけ、オレさまが手本を教える」

[メイン] GM : 〇情報収集

-佐藤光について

-リプロダクションについて

難易度それぞれ7
使用情報・知識等は自由とする。

[メイン] ミスター・VTR : 佐藤について調べる
今回はカンパニーの効果もあるのでサクサクやれるといいね

[メイン] ミスター・VTR : (1+1+2)dx+3>=8 〈情報:UGN〉 (4DX10+3>=8) > 10[3,9,9,10]+1[1]+3 > 14 > 成功

[メイン] GM :  

[メイン] GM : -佐藤光について
現状、オーヴァードとして覚醒はしていないが、ワーディングが効かないなど、オーヴァードとして覚醒しつつある兆候がある。

[メイン] GM :  

[メイン] ミスター・VTR : 「ちょっと写すわ、すまん(Thanks.)」
身体の機械──ではなく、端末のようなもので佐藤を写す。
その後で画面を二人に見せる。

[メイン] パワプロ : 「うおおっ!? な、なんだ、なんだ?」

[メイン] 佐藤光 : 「…………?」

[メイン] ミスター・VTR : 「ほら、この道具を使うとオレさまか使ってるコンピュータールームに繋がって情報が出る。
 丁度何個かスペアあるからお前に預ける」

[メイン] パワプロ : 「こ、こんな事が……あ、ありがとうございます……!」
受け取ると、少し神妙な顔になり。

[メイン] 佐藤光 : 「えと……私も……なる、かもしれない……んですね……?」

[メイン] パワプロ : 神妙な顔をしていると、光がそう自分から言い出して
ハッ、と目を見開く。

[メイン] ミスター・VTR : 「かもだけど、ちゃんとすればならない。
 オレさまだってなってないだろ」
結構長いことUGNやってるのにな〜と付け足す。

[メイン] ミスター・VTR : 少なくとも理性が失わないように訓練は出来ることは既に伝えているが、一応念を押す。

[メイン] ミスター・VTR : 「超能力についてはあると思うけどな。
 程度は人それぞれだが」

[メイン] パワプロ : 「……光、大丈夫だ!
 えっと……確か、VTRさん、の言う通りさ
 だから自分を強く持ってくれよ」

[メイン] 佐藤光 : 「……」

[メイン] 佐藤光 : 「うん、わかった……パワプロくん」

[メイン] ミスター・VTR : 「少なくとも帰るべき場所がある限り、理性は保っていられる。
 “ロイス”と呼ばれるものだな……人との関係か全て途絶えてしまうと危険だが、お前達の間にはちゃんとロイスがある」

[メイン] ミスター・VTR : 「お互いを想うことが大事だな」

[メイン] ミスター・VTR : 強くいられるのは人との繋がりがあるからこそ。
護りたいという想いも、心配という憂いも、“日常”へと繋ぎ止める命綱なのだ。

[メイン] パワプロ : 「ありがとう、ございます!
 ……ロイス、これは決して途絶えないようにします
 だから俺、調べに行きます……意を決して」

[メイン] パワプロ : 端末を握りしめて、樹海の木々を縫うように歩を運び始める。

[メイン] ミスター・VTR : 「いいか? “リプロダクション”はほぼ間違いなくオーヴァードだ。
 説明した通り、事故にもエフェクトが使われているだろう。
 だがそういうことをすると痕跡が残る」

[メイン] パワプロ : 「痕跡……」

[メイン] ミスター・VTR : 「その痕跡を端末を使って辿るんだ。
 結構微弱だったりするから見逃さないようにな」

[メイン] パワプロ : 「わかりました……VTRさん……!」

[メイン] パワプロ : -ロイス獲得-
〇ミスター・VTR
〇信頼/不信感

[メイン] パワプロ : その時、胸の内にじわりと熱いものが滲んだかと思えば
俺は痕跡と端末を頼りに情報収集を開始した。

[メイン] パワプロ : 絶対にホームランを打ってやる!

[メイン] パワプロ : -リプロダクションについて

情報UGN1に加えて、コンピュータールームの2

[メイン] GM : やってみせろよパワティー!

[メイン] パワプロ : 2dx+10 (2DX10+10) > 6[2,6]+10 > 16

[メイン] パワプロ : ゲッ ミスった

[メイン] パワプロ : 違う違う!

[メイン] パワプロ : 2dx10+2 (2DX10+2) > 8[2,8]+2 > 10

[メイン] パワプロ : これ11ってことで……

[メイン] パワプロ : ●リプロダクションについて
・FHに所属するエージェント。本名はリサ・シルヴァーという。シンドロームは、ブラム=ストーカー、キュマイラ、オルクスのトライブリード。
 死体に自身の血液を投与することで、死体に残されたレネゲイドウィルスを刺激し、オーヴァードとして覚醒させるという研究を行っていた。
 PC1達が乗車していたバスを攻撃した犯人であり、その目的は新たに触媒とするための死体を調達するためだ。また、彼女の力の影響か、外部へ通信を行うことが不可能になっている。
 現在PC達が居る樹海に研究所を構えているようだが、その場所は巧みに隠蔽されている。

[メイン] GM : →●「研究所の場所」について調査が可能になる。

[メイン] パワプロ : 「はぁっ……はぁっ……」
単純作業がむしろ骨が折れそうだった。
豪快な単純作業なら慣れっこだが、こういう地道な単純作業はむしろ苦手だ。

[メイン] パワプロ : 「…………リサ……シルヴァー……!!!!」

[メイン] パワプロ : 「それがあのテロリストの名前……そしてやっぱり
 そいつが犯人だった……!!!」

[メイン] ミスター・VTR : 「おっ見つけたか」
こちらの端末にも情報が共有されるように設定してある。
サッと目を通す。

[メイン] ミスター・VTR : 「あーこれ典型的な捻りのないテロリストだな。
 ジャーム化も視野に入るレベルだな」

[メイン] ミスター・VTR : 研究内容は明らかに日常の敵そのもの。
見るも無惨なゾンビを望んで造り上げる。
まともな精神ではなさそうだ。

[メイン] パワプロ : 「っ、こんな悪趣味なのに……理性が無いんですか?
 理性がないというより倫理観が無いというか俺はそんな感じがします
 テロリストがその、ジャームだったら、俺は憎めなくなります」

[メイン] パワプロ : 「むしろ正気であった方が、俺は」

[メイン] パワプロ : ぐっ、と握り拳を作り。

[メイン] ミスター・VTR : 「その気持ちはわかる。
 故意にジャームになったヤツなんて稀だからな……そう考えるとあいつも被害者かもしれん」

[メイン] ミスター・VTR : 「だが、正気があろうがなかろうが、何なら事情があろうがやったことはタダで済ませるわけにはいかねェもんな。
 まずはしょっぴくことからだって、チョッパーも言ってたぞ」

[メイン] ミスター・VTR : 「つまり、無理に憎む必要はないということだ。
 罪を憎んで人を憎まず……だろ?」

[メイン] パワプロ : 「……VTRさん……すいません、カッとなってしまった……
 今はそんな事してる場合じゃありませんよね」
と、次に研究所について調べようとするが

[メイン] パワプロ : 「……塁に出たのでバッター交代、って事で
 お願いできますか? VTRさん……」
クタクタな様子を、というより、その時の為に体力を残したくて
見た目がロボットだからという偏見もあるだろうが、VTRに頭を下げて、頼む。

[メイン] ミスター・VTR : 「いいよ〜!」
やっぱり野球の知識は役に立たなかったか……と思い、バットの代わりに端末を握る。

[メイン] ミスター・VTR :  

[メイン] ミスター・VTR : 居場所について調べやす

[メイン] ミスター・VTR : (1+1+2)dx+3>=8 〈情報:UGN〉 (4DX10+3>=8) > 9[2,5,8,9]+3 > 12 > 成功

[メイン] GM : ●研究所の場所について
・情報:UGN、FH 8

ふふふ…成功だな

[メイン] GM : ・リプロダクションの研究所は、樹海の中心部にあるようだ。しかし、その付近には自身の能力を用い、特別な領域を展開することで、何度も同じ場所を徘徊するといった状態となり、辿り着くことは困難となっている。
 オーヴァードならば、その優れた感知能力でこの力に惑わされずに研究所に辿り着けるかもしれない。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : Triggerscene
【誘拐】
登場:全員
登場判定:全員

[メイン] パワプロ : 52+1d10 (52+1D10) > 52+7[7] > 59

[メイン] ミスター・VTR : 60+1d10 登場/リザレクト (60+1D10) > 60+5[5] > 65

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率 : 52 → 59

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 60 → 125

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 125 → 65

[メイン] パワプロ : 「研究所の場所もこれでわかりましたね……
 ……っ、しかし……血を操り、獰猛な獣の力を持ち
 それどころか領域をゆがめる事のできる……テロリスト、か」

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] パワプロ : 少しぶるっと震えを見せる。

[メイン] ミスター・VTR : 「一応言っとくが、無理だと思ったらお前は撤退でも構わんことを教える。
 UGNへの参画は任意だからな」

[メイン] ミスター・VTR : 警告は事前にしてある。
相手は日常を脅かす、超能力を操るテロリスト。
まともな人間が相手をしていい訳がない。

[メイン] ミスター・VTR : それこそ、こんなよくわからんロボットに任せた方がいい案件だった。

[メイン] パワプロ : 「…………」
思えば、もしも光の前から俺がいなくなったら光がどうすんだろう。
光にとって、もう同学年の唯一の友達、生き残りは俺しかない。

[メイン] パワプロ : いや、怖くはない、怖くはないぞ?
俺は怒りに震えてるだけだ、これは武者震いだ
強豪校との試合だってこれぐらい……これぐらい……

[メイン] GM : その時、二人は一瞬目を離してしまっていたであろう
「佐藤光」から

[メイン] GM : 否、違う

[メイン] GM : 「佐藤光」から目を離してはいないつもりだった。

[メイン] GM : だが、"彼女"はあまりにも狡猾だった。
そう、それこそ領域を歪めて。光の反射をゆがめる事すら必要とせずに
領域そのものを歪める事が、彼女にとっては慣れたものであったからだ。

[メイン] 佐藤光 : 「きゃぁあああああああああ!!!?」

[メイン] パワプロ : 「!!?」

[メイン] ミスター・VTR : 「何だ!?(^^)何だ!?(^^)」
佐藤は目の前にいる。
なのに後方から叫び声。
ということは──

[メイン] ミスター・VTR : 「くそがあああああああああああああああ
 やられたわ! こっちの佐藤偽物じゃねェか!」

[メイン] リサ・シルヴァー : 悲鳴の方向には、VTRは知っているであろう
クワトロに見せられた顔写真と変わりない顔がそこにはあった。
そして、その女は───「佐藤光」を抱えていた。

[メイン] ミスター・VTR : 急げ急げとパワプロを急かし、後方へ駆ける!

[メイン] パワプロ : 「光っ……!!!!」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「残念、それも幻影」

[メイン] ミスター・VTR : 「まずい翻弄されてる」
ここはヤツのホームなのはわかっていたがこれ程とは……!

[メイン] リサ・シルヴァー : そう吐き捨てるように言えば、パワプロとVTRの駆けた先から
彼女が消え失せ、また違う方向から声が聴こえる。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「トライブリードだからピュアブリードやクロスブリードより
 領域の操作は甘いとでも思ったのかしら? ウフフ……」
パワプロにはまだ全くわからないであろう用語を並べながら。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「改めまして、初めまして……UGNのミスター・VTR
 そして……パワプロくん? フフフ……ずうっと聞いてたのよ
 なんたって、あのバスにあった死体は私が直接血を流し込んで蘇らせたのだから……」

[メイン] パワプロ : 「っ……!」
ま、まさかこいつ、最初から俺たちの近くで!?

[メイン] ミスター・VTR : 「流石にうちのもんをヤっただけはあるな。
 そして動機も気色悪い辺り、ジャームだろうかそうでなかろうが正気じゃねェわ」
連絡が取れなくなったということは“そういうこと”
生存なんて甘い考えは捨てている。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「あら、殺ったなんて人聞きが悪いわ
 実験しただけよ実験……けれど残念、オーヴァードは人をよみがえらせる事はできても……
 オーヴァードがオーヴァードをよみがえらせる事はできないのよね……オーヴァードの死は不可逆的なの、リザレクトを除いては、ね」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「けれど、フフフ……」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「半覚醒者に血液を流し込むのは初めてかも、ね」

[メイン] パワプロ : 「なっ……」

[メイン] パワプロ : 「光を返せぇっ!!!」

[メイン] ミスター・VTR : 「一応言っとくが……大人しく投降すれば穏便に済むぞ。
 ジャームでも症状が軽ければ専用の施設に入れる」
そこでは凍結もない。
特例ではあるが、霧谷経由ならまあいけないことはない……多分。

まあそんな懸念はするまでもない。
形式上聞いてるだけで回答は分かりきっている。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「ノンノン、パワプロくん?
 アンド……ミスター・VTR? まああなたはわかってるでしょうけど
 私は欲望と衝動のままに生きるお墨付きをもらった"テロリスト"……」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「わたし……"リプロダクション"から光を取り戻したくば……
 フフフ……私を倒してみなさい、まぁこの程度の幻影に惑わされるようでは
 研究所を見つける事も容易い事ではなさそうだけれど……」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「実験を済ませたら、ここの研究所は放棄するわ
 まあ、もしあなた達二人を始末できたら、放棄せずに済むけども、ね」

[メイン] リサ・シルヴァー : パチンッ、と指を鳴らすと
そこに二人の姿はもうなかった。領域を再び歪めたのではない。
これは

[メイン]   : ≪瞬間退場Ⅱ≫

[メイン] パワプロ : 「…………光ィイイイ!!!」

[メイン] パワプロ : 拳を地面に叩きつけて、VTRを見る。

[メイン] パワプロ : 「俺は追うっ! そして俺はあいつを倒す!
 そして光を取り戻す! もう覚悟は決まった!
 いや決めるしかないっ!」

[メイン] ミスター・VTR : 「それに関しては今更止めねェ。
 だがここで慌てたら思う壺よ」

[メイン] ミスター・VTR : 何故あのような挑発をわざわざしたのか?
彼女の趣味もあるだろうが、こちらの動揺を誘う意図も含まれている。

[メイン] ミスター・VTR : 「居場所はエフェクトで誤魔化してるだけってのは既に割れてる。
 あの女は余裕ぶってるが、既にタネは明かされているようなもんだ」
つまり、ここから落ち着いて対処することが何より大事なのだ。
そうパワプロに言い聞かせ、落ち着かせる。

[メイン] パワプロ : 「…………すいません
 けれど、タネが明かせた先できっと奴との戦いは避けられない
 VTRさん、あなただけには戦わせない、あいつは俺たちの何もかもを
 奪い取っておきながら、あんな事をまだしでかす事ができる」

[メイン] パワプロ : 「俺は落ち着きません! あえて……
 この怒りを抑えきらない事が、俺のこの"闘魂"を燃やせる気がするんです」
腕から火が噴きあがり。

[メイン] パワプロ : 「……VTRさん、改めてお願いします……!」

[メイン] ミスター・VTR : 「いいよ〜!」

[メイン] パワプロ : 「うわ! ありがとう!」

[メイン] ミスター・VTR : 「というかまんまと出し抜かれておきながらオレさまに任せろとは言えんからな」

[メイン] パワプロ : 「けれど、頼りにしてます……命の恩人として
 先人として……(よくわからないロボットだけど)」

[メイン] ミスター・VTR : 「マジで失態だったのでガチで取り戻す。
 エフェクトに警戒しつつ進むぞ 来い」

[メイン] パワプロ : 「はい……!」

[メイン] GM : そのまま二人は進む、樹海の中心へと───……。

[メイン] GM : しかし、進めど進めど同じような光景が広がる
常人であればこの"同じような光景が広がる"事すら気づかないだろう
だが君たちは違う、オーヴァードゆえに異様な雰囲気を感じ取る事ができるだろう。

[メイン] パワプロ : 「やっぱりおかしい……くそっ! こ、これが領域ってやつなのか!?」

[メイン] ミスター・VTR : 「うーむ……理屈は不得意そうだが、直感は得意か?」
そうパワプロに尋ねる。

[メイン] パワプロ : 「相手が次に投げてくる球種が何となくわかるぐらいかな……
 それ以外はからっきし……二択問題で、全部外して0点取るぐらいには……」
と、ぼそっと呟く。

[メイン] ミスター・VTR : 「まあ理屈よりは得意そうだな。
 例えばバットを振るとき、その場その場で計算するより頭にピンと来て振る方だったりするか?」

[メイン] パワプロ : 「ああ! 相手もその分計算してくるだろうから
 それならピンと来て振る方が、相手より頭も使わないし
 打った時、よく飛ぶからな! 気持ちの持ちようのおかげかもしれない」

[メイン] ミスター・VTR : 「さっきの情報収集では野球を活かせなかったが、今回は違う。
 “知覚”……つまりその直感がモノを言う」

[メイン] ミスター・VTR : 「理屈は抜いていい。
 ここだと思ったら“そこ”なんだ」

[メイン] パワプロ : 「"ここ"だと思ったら……"そこ"、か……!」

[メイン] ミスター・VTR : そこだと思ったらバットを振る。
それと何ら変わりない。

[メイン] パワプロ : 「ぬぬぬぬ……それなら!」
じいっと見据えるのでなく、目を閉じ。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 全員 知覚難易度8だッ!

[メイン] パワプロ : 待てよ俺1dxなんだけど……

[メイン] GM : 乗り越えろ

[メイン] ミスター・VTR : (2+1)dx 〈知覚〉オレさまも2だ笑ってくれ(^^) (3DX10) > 10[7,9,10]+2[2] > 12

[メイン] パワプロ : 1dx (1DX10) > 4[4] > 4

[メイン] パワプロ : う、裏切者(ダブルクロス)……!

[メイン] GM : パワプロ、聖者の賜物だな(雑談で判定譲られた)

[メイン] パワプロ : (感謝)

[メイン] GM : ミスタ―・VTRが判定失敗したことになり
パワプロが成功したことになるぞ来い

[メイン] GM : ミスタ―・VTRはフルに情報収集に自身の持つ全てを投入しただけあり
領域を見破る事はできなかった。本来通信妨害が成されているこの場において
その全てをフルに活用することの負担は多大の物だっただろう。

[メイン] GM : だが、それでも彼は違和感までは感じ取る事ができた。

[メイン] GM : それがパワプロへの助けとなった。

[メイン] GM : 徐々に彼の勘は領域と波長が合い
そして完全に一致する。

[メイン] GM : 直後、目を見開けばパワプロの視界に広がるは
無人のようにも見える、だが不自然にも汚れ一つもない
研究所───……

[メイン] GM : そして見破られた事に負けを認めたように
ミスタ―・VTRにもこの研究所は徐々に視界へと現れ始めた。

[メイン] パワプロ : 「うおお……こ、こんなでっけぇ建物を……隠してたのかよ!」

[メイン] ミスター・VTR : 「よくやった! お前は誇りだ!」
明後日の方向を向いていた。
見てないけど多分わかってなかった。

[メイン] パワプロ : 「ありがとうございます! しゃあっ、行きます……!!!」
そのまま研究所へと足を踏み入れる。

[メイン] パワプロ : (罠があろうがしったこっちゃない
 一刻を争うんだ! 光! 待ってろ……!)

[メイン] ミスター・VTR : 「知覚とかマジで卑劣だろ……パワプロいなかったらやばかったわ」
偉そうにパワプロに講釈垂れたが自分は苦手だった。
まあそんなことはともかく、罠だとしても追わない手はない。
一刻を争うのだ。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ClimaxScene
【Wriggling in the forest】
登場:全員
登場判定:全員

[メイン] ミスター・VTR : 65+1d10 登場/リザレクト (65+1D10) > 65+3[3] > 68

[メイン] パワプロ : 59+1d10 登場/リザレクト (59+1D10) > 59+3[3] > 62

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 65 → 68

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率 : 59 → 62

[メイン] GM : ミスタ―・VTRがパワプロの後に続けば
研究所の内部は物々しい雰囲気に包まれていた、そしておそらくは
かつてエージェントであったであろう残骸がそこら中に広がっていた。

[メイン] ミスター・VTR : 「こんなにしておいてよく人聞きが悪いとか言えたな」

[メイン] GM : そして奥から差し込む唯一の光を放つ部屋
そこに彼女はいた。謎の装置に「佐藤光」を押し込み終えて……。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「ふふ、どうかしら? むしろ素晴らしいと思わないかしらね」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「私に実験されて、彼ら、原形こそとどめてないけれど
 名誉だと思わないかしら 光栄だとは思わないかしら
 この私に実験されたのよ? うふふ」

[メイン] パワプロ : 「光! っ……んだと……人をなんだと思ってるんだ!」

[メイン] ミスター・VTR : 「感性は人それぞれだが、それを押し付けるんじゃあない!」

[メイン] ミスター・VTR : 「同意したヤツなんかどうせいないだろ。
 それが“答え”」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「フフフ……押し付けるのが私達"FH"の仕事なのよ?
 それよりどうかしら、あなた達も"こっち"に来ないかしら?
 私の領域を突破できたあなた達なら、最低基準は満たしてる」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「私の実験で強力な力を得たいと思わないかしらァ!?
 うふふうっふうふふふふふふふううふふうふふふ……」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「まあっ」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「答えはわかってるけど」

[メイン] パワプロ : 「……そんな事に光を巻き込むなァっ!!!!」

[メイン] パワプロ : 4d10 ジェネシフト (4D10) > 22[8,3,7,4] > 22

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率 : 62 → 84

[メイン] ミスター・VTR : 「ふうん意趣返しか」
それ以上は答えない。
だか十分に伝わるだろう。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「あ~らあらあらあら……その子ったらえらい張り切っちゃってるわね?
 ……そしてあなたは対照的に、ふぅーむ
 氷と炎……性格にも表れる、か」

[メイン] ミスター・VTR : 3d10 おでもジェネ (3D10) > 11[5,3,3] > 11

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 68 → 79

[メイン] リサ・シルヴァー : 「まあオーヴァードがオーヴァードを蘇らせた事は一度もない
 精々戦闘不能から復帰させる事ぐらいなのよ、ね……っと
 あなたも? ウフフフ……氷が融解したのかしら」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「なんで、どうせ私はあなた達に期待のカケラもないわ」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「けれどこの子は違う、半覚醒のオーヴァードになる寸前の青い青いりんご
 熟す前に私が"赤"を足す……それでどうなるか」

[メイン] リサ・シルヴァー :  

[メイン] リサ・シルヴァー : 「たのしみだとおもわない?」

[メイン] リサ・シルヴァー :  

[メイン] リサ・シルヴァー : ≪ワーディング≫

[メイン] リサ・シルヴァー : 衝動判定 難易度9
成否に関わらず侵蝕率2d10

[メイン] ミスター・VTR : 79+2d10 衝動判定 (79+2D10) > 79+13[6,7] > 92

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率B : 1 → 2

[メイン] パワプロ : (2+2)dx 意思 (4DX10) > 6[2,5,6,6] > 6

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 79 → 171

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 171 → 92

[メイン] パワプロ : 2d10 侵蝕率増加 (2D10) > 11[1,10] > 11

[メイン] ミスター・VTR : (4+2+1)dx 〈意志〉 (7DX10) > 10[1,2,3,6,9,10,10]+9[9,9] > 19

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率 : 84 → 95

[メイン] リサ・シルヴァー : -セットアッププロセス-

[メイン] リサ・シルヴァー : ある人いるぅ!?

[メイン] ミスター・VTR : 《原初の黄:氷の茨》

[メイン] パワプロ : いないよなぁ!?(無い)

[メイン] ミスター・VTR : 瞬く間に研究所が大氷山地帯へと姿を変える。

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 92 → 96

[メイン] ミスター・VTR : 「研究熱心なのはいいことだが、見向きもされない研究内容ばかりやってると相手にされないことを教える」

[メイン] ミスター・VTR : 「お前は研究所を“放棄”で済むと思ってるようだが……お前の未来は“廃業”だ……!」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「ふっ、ふふっ……良い啖呵
 そしてあなたの気持ちがよく滲み出た氷の茨ね……」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「けれど見向きもされなくて結構よ……
 私は実験そのものをこよなく愛しているのだから……
 そのために目撃者一人として逃さないもの」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「私が真っ当な人間であれば
 今頃表でノーベル賞総舐めよ? 平和賞は無理か
 あははははははぁぁぁぁぁあああああーーーー……さぁて」

[メイン] リサ・シルヴァー : ≪力場の形成≫

[メイン] リサ・シルヴァー : 対象の攻撃力+6 自身に適用。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「今回の実験は……あなた達の力がどれだけ私に通用するか、よ♡」

[メイン] パワプロ : 「テメー……!!!」

[メイン] ミスター・VTR : 「力場を形成したか……」
中々に器用。
トライブリードという自身の特性はよく理解しているようだ。

[メイン] リサ・シルヴァー : -イニシアチブプロセス

[メイン] ミスター・VTR : 《原初の白:時間凍結》

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] HP : 28 → 8

[メイン] ミスター・VTR :  

[メイン] ミスター・VTR : その凍てつきは時すらも凍らせていく。

[メイン] ミスター・VTR :  

[メイン] ミスター・VTR : マイナーで移動してエンゲージ
メジャー《原初の赤:災厄の炎》《斥力の槌》

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 96 → 103

[メイン] ミスター・VTR : (4+2)dx+11+2 100↑ サテライトアイも使用 (6DX10+13) > 9[1,2,2,4,7,9]+13 > 22

[メイン] リサ・シルヴァー : 「っあっ……!!?
 こ、これは《時間凍結》か───!!?
 いいや、フッ、面白いっ!!! 時間さえも凍てつかせる
 そういうことねッ!」

[メイン] リサ・シルヴァー : リアクション放棄

[メイン] ミスター・VTR : 3d10+6 装甲/ガード有効 (3D10+6) > 14[1,6,7]+6 > 20

[メイン] system : [ リサ・シルヴァー ] HP : 0 → -15

[メイン] ミスター・VTR : 一瞬にして、リサ・シルヴァーの目の前には火山があった。

[メイン] ミスター・VTR : 火山と氷山。
あり得ない環境が形成されていた。

[メイン] ミスター・VTR : リサは後ろに1m吹き飛ぶ!
バロールのような強烈な斥力が働いているのだ!

[メイン] リサ・シルヴァー : (こんな芸当ができるのは……! クロスブリードやトライブリードでは
 不可能ッ! お目にかかれるとは、ウロボロスにィっ……!!!)

[メイン] リサ・シルヴァー : その衝撃で1m吹き飛ぶ、しかしそれが意味する事はつまり

[メイン] リサ・シルヴァー : (! まさか……そうか、なるほど
 ゆえにあれを"先に"発動していたのかッ!!!)

[メイン] ミスター・VTR : その先は大氷山地帯……だがただの山肌じゃなあない。
鋭く削られた、氷のヤスリ。
そこに叩きつけられる。

[メイン] ミスター・VTR : 9d10 《氷の茨》100↓ (9D10) > 54[10,4,1,9,10,2,1,9,8] > 54

[メイン] リサ・シルヴァー : 「───ッッゥァアアアアアアアアアアアアアア
 ァアアァアアアアアアアッッッッッ!!!!!!」

[メイン] リサ・シルヴァー : 断末魔、そう呼ぶべきであろう叫びが響く。

[メイン] リサ・シルヴァー : 氷の鑢によって鋭く削られる彼女の鮮血が、舞う。

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 103 → 111

[メイン] system : [ リサ・シルヴァー ] HP : -15 → -69

[メイン] ミスター・VTR : 「やっぱりな。
 いくら大物ぶっても、お前はそこらで大安売りしてるありふれた凡百のマッドサイエンティストなんだ」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「……! …………!!!」

[メイン] リサ・シルヴァー : 氷の鑢で残ったのは、おそらくパワプロには耐えがたい光景であった。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「なぁ~んちゃってェ……なんて余裕を言ってる場合もねェ~が
 こうでもいっとかないと、そっち(パワプロ)が折れてくれなさそう
 なんでねェ……!!!」

[メイン] リサ・シルヴァー : べちゃっと、音を立てながら
ほぼ見えてはいけない物さえも剥きだしになった"ソレ"は声を張り上げる。

[メイン] リサ・シルヴァー : 不死不滅

戦闘不能時 HP20回復し復活。

[メイン] system : [ リサ・シルヴァー ] HP : -69 → -49

[メイン] ミスター・VTR : 「復活したところ悪いが……《時間凍結》だと言うことに気づいたということは、次どうなるかわかるよな」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「ふふっ……わかってるわよぉっ? けれど……私はそんじょそこらの
 オーヴァードとは違うのよぉ……オーヴァードの力を解剖、解析し
 私の力を引き上げるぐらいなんてことはないの、よ……!!!」

[メイン] ミスター・VTR : だが

[メイン] ミスター・VTR : 敢えての待機!

[メイン] ミスター・VTR : 「どんなに粋がっても“底”が見えた以上、これ以上オレさまか手を下すまでもねェ」

[メイン] ミスター・VTR : 「パワプロ、やるか?」

[メイン] ミスター・VTR : 振り返る。
まあやりたくないから片付けるが、と問いかける。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「へえ~……フフフフッフフフ
 その余裕、面白れェじゃあねえのォ~~~……そんな余裕ぶっこいてくれる
 そんなおかげで……"実験"の廃業はなァくなるかもしれないわよォ~~~
 ンンンフフフフフフ!!!」

[メイン] リサ・シルヴァー : まるで、パワプロを威圧するように

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] パワプロ : 「やる」

[メイン] ミスター・VTR : 本来ならやらせていいことでもない。
だが……。

[メイン] ミスター・VTR : 「一発殴るぐらいはやってもいいだろ」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「……へぇ~~~……フフフフ
 けれど、じゃあ心を折る方法を一つ教えておいてあげるわ
 実験の成果の一つよ、単純明快、野球しか考えてないバカでもわかるわよ」

[メイン] パワプロ : 「それでも……やるさ!」

[メイン] パワプロ : この女が俺より先に動く事ぐらいわかってる
だがなにが待ち受けようと、俺は

[メイン] パワプロ : 『一発』……叩き込んでホームランにしてやるッ!

[メイン] ミスター・VTR : 「やってみせろよパワティー!」

[メイン] パワプロ : 「なんとでもなるはずだ!!!」

[メイン] リサ・シルヴァー : ー「メインプロセスだと!?」

[メイン] リサ・シルヴァー : フフフ───これが心の折り方への前準備

【マイナーアクション】

破壊の爪:素手のデータ変更。命中0、攻撃力10、ガード値1、射程:至近
完全獣化:シーン中肉体の判定ダイス+4D。素手のみ

[メイン] リサ・シルヴァー : 色白く、そして艶めかしささえも感じる麗しい肌が荒々しく逆立ったと思えば
体毛に包まれ始め、その爪先は磨き切られたナイフよりも鋭く
まさに"破壊"を求め始める。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「この距離なら……そうね、野球少年が頼りにしている……
 ミスター・VTRを、一発狩れるわ、ねぇ?」

[メイン] リサ・シルヴァー : 【メジャー】対象:ミスター・VTR
コンセントレイト:ブラム=ストーカー3 C値-3
渇きの主2 装甲無視、命中した場合HP8点回復
獣の力4 攻撃力+8
血の宴3 対象を範囲(選択)に変更する

[メイン] リサ・シルヴァー : (6+4+4)dx7+4 (14DX7+4) > 10[1,2,5,7,7,7,8,8,8,8,8,9,9,10]+10[2,4,4,4,5,5,8,8,8,8,10]+10[3,5,7,8,9]+5[4,4,5]+4 > 39

[メイン] ミスター・VTR : 面倒だから避けない

[メイン] リサ・シルヴァー : 4d+24 (4D10+24) > 20[3,4,3,10]+24 > 44

[メイン] ミスター・VTR : 「おわァアアア〜〜っ!!!」

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] HP : 8 → 0

[メイン] パワプロ : 「V……VTRさ……!!! っ……!!!」
無惨な姿になるVTRを見て、目を見開く。

[メイン] ミスター・VTR : “破壊”を体現したかのような荒々しい爪は、いとも容易く鋼鉄の身体を引き裂いた。

[メイン] リサ・シルヴァー : 「あぁ~~~はっはっはっはっ!!!
 鋼鉄の身体を私の力で引き裂く事は実証完了ォ~~~~!!!
 そしてェ~~~!!! その破壊で私の渇きが潤う事も……」

[メイン] system : [ リサ・シルヴァー ] HP : -49 → -41

[メイン] リサ・シルヴァー : 「実証完了ォ~~~~……」

[メイン] ミスター・VTR : 「いや無惨っつっても機械だからあんまりグロさはないが……」
とはいえ流石に効いた。
その上で何か吸収された!
キッショ。

[メイン] ミスター・VTR : このまま寝ててもいいが、流石に心配させるか。

[メイン] ミスター・VTR : ロイス取得
パワプロ ◯やってみせろよ/パワティー!

[メイン] ミスター・VTR : タイタスにして起き上がる!

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] HP : 0 → 12

[メイン] パワプロ : 「……!!? VTRさん……!!!」
起き上がった彼を見て、安堵、否、勇気をもらう。

[メイン] ミスター・VTR : 「言ったろ? 繋がりがあればこのぐらい何てことねェ……!」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「へぇ~~……リザレクトじゃあない、これはまさしく……ロイスの昇華っ!
 あ~はっはっはっ、面白いわねェ……繋がりの力
 けれどそれさえも私の力で断てる事を実証できるッ!」

[メイン] パワプロ : 「繋がりがあれば、このぐらい……!」
光の入った装置を見て、歯を軋ませながら

[メイン] ミスター・VTR : 「その実験なら付き合ってやろうぜ。
 繋がりが勝つかサイコが勝つか」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「今度は攻撃は"防ぐ"」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「もうこちらも容赦してはいられないわァ~~……
 繋がりの力を侮るわけでもいかないからァ~~~……ねェ」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「実証してみせるわ、そこの野球少年は"ホームラン"は打てまいことを!」

[メイン] ミスター・VTR : 「パワプロ、オレさまが今やったみたいに想いを昇華すれば更なる力が出る」

[メイン] ミスター・VTR : 「ロイスをタイタスに変える。
 それは今までの関係性か変わることを意味するからそう易々とやっていいことじゃねェが……」

[メイン] ミスター・VTR : 「変わるのは何も悪いことばかりじゃねェ。
 そこをわかっていれば力を発揮出来る筈だ」

[メイン] パワプロ : (変わる事……そうだ、信じろ、俺はオーヴァードになる前も
 変わりまくってきたじゃないか!)

[メイン] パワプロ : すると手を伸ばし、その手元に
炎のバットが現れた……

[メイン] パワプロ : 【マイナー】
〈氷炎の剣 5〉
〈地獄の氷炎 4〉

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率 : 95 → 100

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率d : 0 → 3

[メイン] パワプロ : (今、この場で許せないヤツは誰だ……!)

[メイン] パワプロ : -ロイス獲得-
リザ・シルヴァー
/〇憤懣

[メイン] パワプロ : -ロイス獲得-
FH
/〇隔意

[メイン] system : [ パワプロ ] ロイス : 6 → 7

[メイン] パワプロ : (だが、振り払え! 憤懣も隔意も
 そして……俺の今までの日常ですらも……!!!)

[メイン] パワプロ : (きっと帰還する、けれど今は、今は……
 父さん、母さん……許してくれ!)

[メイン] パワプロ : (そして、ミスター・VTR……俺はもう支えられるだけじゃあない!
 見ていてくださいっ!)

【タイタス昇華】
・野球←S ダメージ量5d10増加

以下、クリティカル値現象
・両親
・学校
・リサ・シルヴァー
・FH
・ミスター・VTR

[メイン] パワプロ : 【メジャーアクション】

〈結合粉砕 6〉ダイス+6 装甲無視
〈フレイムタン 4〉射程:視界 命中-1
〈コンセントレイト:サラマンダー 3〉

[メイン] リサ・シルヴァー : (!? な、なんだこのプレッシャーは……!?)

[メイン] ミスター・VTR : ここまでやれとは言ってなかったが……まあいいか!

[メイン] system : [ パワプロ ] 侵蝕率 : 100 → 108

[メイン] ミスター・VTR : 焚き付けたアイツの自業自得だな。

[メイン] パワプロ : (4+3+6)dx2+6 (13DX2+6) > 10[1,2,3,4,5,5,6,6,6,6,7,7,9]+10[2,2,2,3,4,4,5,5,5,6,6,10]+10[1,1,2,2,3,4,5,5,6,7,7,10]+10[1,1,2,3,5,6,7,7,8,8]+10[2,3,4,4,4,6,7,9]+10[1,1,2,5,6,7,7,9]+10[1,5,5,5,7,8]+10[2,3,4,4,7]+10[1,2,4,9,9]+10[1,1,4,7]+10[2,8]+10[1,9]+10[3]+1[1]+6 > 137

[メイン] リサ・シルヴァー : イ、イージスの盾───!!! ガード……!!!

[メイン] リサ・シルヴァー : そんなまさか、こんなの今までの実験で見た事がないっ!

[メイン] パワプロ : 19d+27 氷炎の剣の命中判定マイナス忘れてたけどどうせ変わらないからいいや! (19D10+27) > 113[4,6,10,2,7,5,9,2,9,4,6,2,7,8,2,3,9,9,9]+27 > 140

[メイン] リサ・シルヴァー : 「うぉおおおおおおおおあぁあああああああああ!!!!」

[メイン] リサ・シルヴァー : 2d10 ガード (2D10) > 7[3,4] > 7

[メイン] リサ・シルヴァー : それはもはや雀の涙であった。

[メイン] system : [ リサ・シルヴァー ] HP : -174 → -174

[メイン] パワプロ : 「───うおおおおおおおおおっっっっ!!!!」

[メイン] パワプロ : 炎のバットが───炎の弾を弾くッ!!!!
その炎は闘魂を込められたためか、その威力を増し
イージスの盾に直撃するッッッ!!!

[メイン] リサ・シルヴァー : 「ッッッッ……!!!!!」

[メイン] パワプロ : 「行けぇえええええええっっっっ!!!!!!!!!」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「こ、こんな事が、ありうるのか」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「ああ……!」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「そんな…私の実験にまた一つ楽しみが、増えた」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「が」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「ここまで、か……まだ、終わってないの」

[メイン] リサ・シルヴァー : 「に───」

[メイン] リサ・シルヴァー :  

[メイン] リサ・シルヴァー :  

[メイン] リサ・シルヴァー :  

[メイン] リサ・シルヴァー :  

[メイン] リサ・シルヴァー :  

[メイン] リサ・シルヴァー :  

[メイン] リサ・シルヴァー :  

[メイン] GM :
 ミッションコンプリート
───戦闘終了

[メイン] GM : 侵蝕率100以上の方はバッグトラックどうぞ

[メイン] ミスター・VTR : 111-(2+2)d10 2倍振り (111-4D10) > 111-23[3,10,9,1] > 88

[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 111 → 88

[メイン] パワプロ : 108-(1+1)d10 2倍振り (108-2D10) > 108-14[9,5] > 94

[メイン] パワプロ : 信じてたぜ 光(のロイス)……!

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : Ending【救出、そして救出】
登場:全員
登場判定:不要ッ!!!

[メイン] GM :  

[メイン] パワプロ : 「光……光……!!!」

[メイン] パワプロ : 「コンピュータを操作できますか!? VTRさん!」

[メイン] ミスター・VTR : 「痛てて……まあそう慌てんな、今やるから」
何だかんだで負傷に身体が軋みつつ、ピポパポと操作音を鳴らす。すると──

[メイン] 佐藤光 : 「…………ぅぁ……」

[メイン] 佐藤光 : すると装置の蓋が音を立てて開くと
そこからパワプロにとってかけがえのない少女が目を開いた。

[メイン] 佐藤光 : 「パワプロ……くん
 ……VTRさん……?」

[メイン] 佐藤光 : 「たす、けて……くれたの……?」

[メイン] パワプロ : 「ああ! 助けてやったぜ! VTRさんに背中を押してもらったのもあるけどな!」

[メイン] ミスター・VTR : 「いや〜色々あったが無事なら何より。
 その為に来たんだからな」

[メイン] ミスター・VTR : 見た所、命にも人格にも別状はない。
無論詳しい調査は必要だろうが。

[メイン] 佐藤光 : 「ウッ……! ウッ……! ウアッ……!」

[メイン] 佐藤光 : 「うぁああああああああ……!!!」

[メイン] 佐藤光 : 悲しみの感情と安堵の感情が入り混じり
抑えきれなくなった涙をこぼし、パワプロを抱きしめる。

[メイン] パワプロ : 「…………光、光、もう大丈夫だ、大丈夫だからな……」

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] パワプロ : (そうか、もう俺たちは戻れない)

[メイン] パワプロ : (日常に帰ったとしても、あの楽しい日常を
 元のように歩めないんだ……)

[メイン] 佐藤光 : その時、佐藤光の持っていたスマホからポロンっと音が鳴る。

[メイン] 佐藤光 : LINEの通知か、あるいは似たようなアプリの通知でいいだろう
それが意味することは、"通信機器が使える"ことを意味していた。

[メイン] ミスター・VTR : 「お、アイツの意識が本格的に飛んだみたいだな……連絡しとこ」
クワトロに任務完了を伝えておく。
LINEで。

[メイン] クワトロ・バジーナ : (LINEでよこしてくるとは)冗談ではない!
(ミスター・VTRよくやった 救助隊をそちらに送る
 任務は完了だ……彼らのケアは我々に任せてくれ)

[メイン] ミスター・VTR : 🏙・🐍と絵文字。
意味は多分伝わるだろう。

[メイン] ミスター・VTR : 「後のケアはUGNがやってくれるみたいだから、指示に従ってくれ(^^)
 まあ、ただオレさまか言えることは」

[メイン] ミスター・VTR : 「日常を憂いているみたいな顔してるが、それを出汁にがっつりイチャついてる時点で大分幸せだと思ってんすがね……」
未だにパワプロと佐藤は抱き合ったままだった。

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] パワプロ : 「うっ」

[メイン] パワプロ : そう言われて、初めて意識する。

[メイン] パワプロ : おそらくだが、人生で初めての意識であろう。

[メイン] パワプロ : 佐藤光には聴こえていないが、パワプロはこの温もりに新たな"日常"を感じたのであった。

[メイン] パワプロ : そして掛け替えのない命であることを再確認もしたのだ。

[メイン] GM : ちょうどその時、救助隊が現れる事だろう。

[メイン] ミスター・VTR : 「このままだと救助隊にも見られるぞ」

[メイン] パワプロ : 「わーわーわー! わかったわかった! ひ、光! ほら! な 泣くのやめよう!」

[メイン] 佐藤光 : 「……うん……」

[メイン] GM : その後、ミスタ―・VTRはクワトロの元へ帰還
パワプロと光はケアの為に医療施設に、そして……ジャームとなった彼らのかつての友人やバスの運転手は、"凍結処理"を施す為に
救助部隊内のサラマンダーの凍結保存を使用し、そのまま隔離施設へと送られた。

[メイン] GM : そして事件は幕を下ろした。
もう取り返しのつかない事件が……

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : EndingScene2
『仕事人たちのその後』
登場:ミスター・VTRとシャア・アズナブル:池田秀一

[メイン] クワトロ・バジーナ : クワトロは今回の件を詳細にVTRから報告を受け
今回の事件は今度こそ幕を下ろすのであった。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「今回の件、解決に至ったのは君の力があってこその物だ
 感謝するぞ、ミスター・VTR」

[メイン] ミスター・VTR : 「オレさまの力もあったが、パワプロがいなかったらやばかったからな……運が良かったって感じだ」
知覚判定は苦手なんだよなァ……。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「……パワプロという少年も、まさか覚醒直後からトループではなく
 我々に匹敵する力を、まさか思いの力さえも最大限に活かすとはな……
 彼と、そして佐藤光の日常は大きく崩れたとはいえ、な……」
佐藤光もオーヴァードに覚醒した事をほのめかしながら、天井を見据える。

[メイン] ミスター・VTR : そして事後処理も大体終わった。
犠牲になったエージェントや生徒は軒並み凍結……今すぐどうにかはならないが、完全に死んだわけではない。

[メイン] ミスター・VTR : 「急いで駆けつけたときには遅かったからなァ……。
 しかしそのお陰で事件解決に至ったと考えると複雑だな」
子供を矢面に立たせる。
本来それは少年兵のそれであり、倫理的に認められた行為ではない。

[メイン] ミスター・VTR : だが、こうして子供の尽力で救われることもある。
倫理を取った結果、零れ落ちる命もある。
レネゲイドはそんな残酷な世界を創り上げていた。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「我々UGNは今や砂上の楼閣だ、もし我々がいなくなれば……
 オーヴァードは自衛をしなければならぬやもしれん
 それを考えれば、良い僥倖ではある……が本来は
 自衛をしないに越した事はないが、な」

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「まあ何だ、彼らのケアは任せてくれ
 もう君から彼らへのケアは現地で十分なされたようだ
 これも、君のおかげだ」

[メイン] ミスター・VTR : 「うわあり!
 リサ・シルヴァーのこと聞かれたら『一応回収した』って伝えておいてくれ」
生きてるか正直怪しい有り様だったが……。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「はっ、安心しろ……彼女は生きている
 あの野球少年は勢いに任せているわけでもない
 致命的なダメージを与えながらも、文字通り命に至ったわけでもないさ」

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「あれは安打製造機だな……」

[メイン] ミスター・VTR : 「あんなんでも死んだらパワプロが殺人したってことになっちまうからよかったなァ……!」
と、少しホッとする。
カッコつけたのと一発やらんと気が済まないだろうで譲ったが色々やばかったな……。

[メイン] ミスター・VTR : 「アイツがああなるまでの過去もじきに洗われる。
 同情の余地があったかはまだわからんが、望んでジャームになったとは考えにくいからな」
ジャーム化は病の末路。
そこは、そこだけは罪ではないのだ。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「衝動に身を任せるしかない者というのも哀れなものだ
 レネゲイドに侵された者をより多く助けるためにも……
 パワプロくんか……彼は欲しいが、これはあくまで組織としての願望だ」

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「私としては、彼は日常を過ごしてほしい
 ……が、おそらくは無理だろうな、オーヴァードになった以上
 常人と同じスポーツもできん」

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「彼はその苦痛をどう乗り越えるか、私には未知数だ」

[メイン] ミスター・VTR : そういや野球好きだったな……と思い返す。
常人を超えた身体能力を有するオーヴァードは天然のドーピングをしているようなもの。
皆と平等の競技をすることが出来なくなる。

[メイン] ミスター・VTR : 「まあ……未知数でもケアやるって言ったのはそっちだから任せるしかないんだがな」

[メイン] ミスター・VTR : そう言って、そろそろ休暇にするかと呟く。
流石に人手不足が過ぎたので疲れた。

[メイン] ミスター・VTR : 「ま、後はよろしく頼むだろ。
 一応顛末は気になるからどうなったからはLINEしてくれると助かる」

[メイン] ミスター・VTR : 粗方用は済んだので退出を決め込む。
憂いはあれど、後のことは何とかなるだろうとも思っていた。

[メイン] ミスター・VTR : 一人ならともかく、お互いにロイスで結ばれた相手がいるもんな。

[メイン] クワトロ・バジーナ : 「ああ、後は任せられた
 ───また会おう、ミスター・VTR」

[メイン] クワトロ・バジーナ :  

[メイン] クワトロ・バジーナ :  

[メイン] GM : EndingScene3
【失われた日常】
登場:パワプロ

[メイン] GM : 事件から数日が経った、世間ではパワプロたちを乗せたバスの事故は
野生動物が飛び出してきた事によるハンドルのミスとされている。
真実を知る者はごく限られた人物、そして……組織だけとなった。

[メイン] GM : 佐藤光、そしてパワプロは今UGN傘下の病院にて
精密な検査を行われ、もうすぐ退院できるといったところであった。

[メイン] 佐藤光 : 「パワプロくん、今、時間……大丈夫かな?」

[メイン] 佐藤光 : 相変わらず野球帽を被っているであろうパワプロの部屋に
ノックをし、入ってきたのは佐藤光だった。

[メイン] 佐藤光 : 彼女はパワプロのように、やはりオーヴァードとして覚醒した。
彼のように力を振るう事こそないが、彼女もまた
「衝動」と戦い続けなければならないオーヴァードとなったのだ。

[メイン] パワプロ : 「……やっぱり、光も
 オーヴァードになったん、だな」

[メイン] 佐藤光 : 「うん、なっちゃった」

[メイン] 佐藤光 : 「そしてね、まるで自分が自分でなくなっちゃった気までしたの
 ……怖いよね、パワプロくんは平気?」

[メイン] パワプロ : 「平気じゃないよ、やっぱり自分が怖いとまで思ったよ
 けれど……まぁかろうじて、こんな風に五体満足なのは
 VTRさんや、そして……えっとぉ……」

[メイン] パワプロ : 妙に口をもごもごさせて、光から目を逸らす。

[メイン] パワプロ : 「なんでもない!」

[メイン] 佐藤光 : 「……けれど、ほら、やっぱり……
 二人が……パワプロくんがいたから、私もこうやって生きてるから
 すっごく、感謝してる」

[メイン] 佐藤光 : 「それでね、パワプロくん……えっとね」

[メイン] 佐藤光 : 「あなたは、これから……どうする?」

[メイン] パワプロ : 「え?」

[メイン] 佐藤光 : 「パワプロくん、もう野球ができないって言われたの聞いちゃったんだ
 それに……私自身も、もう学校に行く気がしないんだ」

[メイン] 佐藤光 : 「……もう、先生も友達もみぃんないなくなっちゃったもん
 私ってばパワプロくんと家族以外、仲良しな人がいなくなっちゃった」

[メイン] 佐藤光 : 「……」

[メイン] 佐藤光 : 「これからどうしていいか、わからないんだ」

[メイン] パワプロ : 「ひ、光……」

[メイン] パワプロ : 野球帽を深く被り、日常を失った彼女の傍で
同じくもう二度と知る前には戻れない自分は陰を落とす。

[メイン] パワプロ : 「なあ、光……光は俺が……これからも学校に通い続けるっていったら
 どうする?」

[メイン] 佐藤光 : 「……パワプロくんは学校に通うの? 強いね……」

[メイン] パワプロ : 「いいや」

[メイン] パワプロ : 「光と一緒じゃないと、多分無理だ」

[メイン] パワプロ : 「耐えきれないさ」

[メイン] 佐藤光 : 「……意外」

[メイン] 佐藤光 : 「パワプロくん、野球の事ばっかり考えてると思ってたのに
 ……野球より私なんかと一緒じゃないと、無理、なんて」

[メイン] 佐藤光 : 「あ、あはは……」

[メイン] パワプロ : 「俺は本気だぞ」

[メイン] 佐藤光 : 「…………まるで、それって」

[メイン] 佐藤光 : 「……」

[メイン] パワプロ : 「……い、いや忘れてくれ! まぁしばらくどうせ学校には顔出せねえさ!
 出そうにも、な、まだ周りもバタバタしてるし
 むしろ行かせてもらえないだろうし、な」

[メイン] 佐藤光 : 「ん……そ、そうだね」

[メイン] パワプロ : 「まぁ何だ、ほら学校行く行かないとかその前に、さ
 俺たちで退院祝いとか考えとこうぜ……まぁそれに
 本当はあいつらは凍結されながらも生きてるとはいえ」

[メイン] パワプロ : 「世間では死んだことになってる皆の葬式も出ないとな……」

[メイン] 佐藤光 : 「…………私達が生きている間に、治療法が見つかる、かな」

[メイン] パワプロ : 「見つかるさ、きっと
 ……きっとさ」

[メイン] パワプロ : 「……」

[メイン] パワプロ : 「でぇ~い! やめやめ! どうせ俺たちは生き残っちゃったんだ
 こうなれば俺たちは……俺たちなりに新しく日常を謳歌するんだ!」

[メイン] パワプロ : 「まぁそのプランとか、そういうのはわからねえけど、さ」

[メイン] パワプロ : 「…………お前となら何だかうまくやれそうなんだ」

[メイン] 佐藤光 : 「……!!」

[メイン] 佐藤光 : 「……や、やっぱりそれって……」

[メイン] 佐藤光 : 「プロポーズ、だよね?」

[メイン] パワプロ : 「…………」

[メイン] パワプロ : 「バッターアウトって感じだな」

[メイン] パワプロ :  

[メイン] パワプロ :  

[メイン] パワプロ :